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AIRCRAFT REFUELING

当社の中心事業が、航空機への給油サービスです。ジェット燃料は危険物であり、資格を持った給油作業員しか給油を行うことができません。運航支援業務の中で欠かせない給油作業を、国内16事業所で培った経験と専門的な知識・技能を有した社員が、多様な航空機・空港に対応しつつ、安全・確実・迅速に行っています。

航空機が空港に到着すると、給油作業の準備を始めます。航空機ごとに担当が決まっており、基本的には1名で給油作業を担当。給油方式には「ハイドラント給油方式」と「フューエラー給油方式」の2種類がありますが、航空会社、機体ごとに給油方法が異なっており、社員はマニュアルや研修で事前にしっかりと学びます。

「ハイドラント給油方式」は、飛行機の駐機スポットにある給油口(ハイドラント・ピット)から機体に直接燃料を給油する方式です。燃料は空港敷地内の貯蔵タンクから空港の地下に張り巡らされたパイプラインを通って供給されます。

安全のため、給油作業は必ず旅客降機後に行います。乗客の降機完了後、特殊な給油車両を使い、翼や胴体にある燃料タンクへ給油します。給油スピードは最大毎分約3,000リットル。ジェット燃料は危険物であり、作業は速やかに、かつ確実に行う必要があります。給油量については航空会社からの指示に従って給油作業員が正確に給油を実施します。

給油作業では、スピードはもちろん、安全に作業を進めることが最優先されます。給油作業員は、指差呼称の確認を交えながら一つひとつの作業を確実に実施します。複数人で作業を行う場合は、手信号等で情報を伝え合いながら連携をきちんととり、安全かつ確実に進めます。

ハイドラント設備の無い空港や、小型機などの給油に用いられるのがタンクを備えた給油トラックで給油を行う「フューエラー給油方式」です。車体に格納されているホースを翼や胴体の給油口につなぎ給油を行います。当社は20㎘の積載量を持つ大型フューエラーをはじめ特殊な車両を全国16事業所で約120台保守管理しています。

航空機への給油作業と品質管理に終わりはありません。全国15事業所で年間約15万4,000回(ヘリコプター含む)もの給油を行っています。常に安全確実に給油作業が行えるよう、トラックやホース、給油装置の点検・整備を定期的に行っています。こうした点検・整備も給油作業員の仕事です。

FACILITY MANAGEMENT

自社所有の空港給油施設の運営をはじめ、各地の空港給油施設の管理・運営も受託管理しています。燃料の品質は、国際規格や石油連盟の定めるガイドライン(指針)と整合性を図り、給油施設に搬入されてから航空機への給油に至るまで、精製時のまま保持されるよう厳密な検査と管理を行い、維持されています。

製油所より出荷された航空機燃料はタンクローリーやタンカーで空港給油施設に運び込まれます。運び込まれた燃料の量に間違いはないか、品質は規格をクリアしているか、貯蔵タンクに格納する前に品質確認を行っています。貯蔵した燃料についても、厳しい作業基準に従い、定期的に品質チェックを行います。

貯蔵タンクから駐機スポットまで張り巡らされたハイドラントシステムの制御・監視も重要な業務です。新千歳空港では、パイプライン内を流れる燃料のスピードや量、貯蔵タンク内の燃料の残量、機器が正しく動作しているかを、制御室で一元管理しています。

北九州空港事業所、東京ヘリポート事業所、丘珠空港事業所、函館空港事業所、釧路空港事業所については、空港給油施設を自社で所有し運営しています。施設内にある貯蔵タンク、燃料ポンプ、電気設備などの定期的な点検をはじめ、すべては安心・安全な空の交通を実現するため、私たちの安全への挑戦は、途切れることはありません。

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